昭和八年十二月吉日 月山貞勝謹作 (花押)

時 代 昭和8年12月吉日 (1933)
形 状 平造 短刀
長 さ 25.7cm / 八寸四分八厘
反 り
元 幅 2.4cm (八分九厘)
元 重 0.65cm (二分一厘)
附 属 桐共箱 / 白鞘 / 金着一重総牡丹祐乗ハバキ
価 格 案内終了

月山貞勝 皇太子殿下(今上天皇)御誕生記念作品

造込 平造、三ツ棟、長さ頃合いよく 反り無シ
  地 板目がS字状をなす綾杉肌、肌立ちごころ
  刃 直刃調、小沸付く
帽子 直ぐで入り小丸
  茎 生ぶ、目釘孔一、刃上がり栗尻、化粧鑢  

■ 大正から昭和初期にかけて、大阪を拠点に華々しい活躍を見せた
月山貞勝 の短刀です。
まずは月山の代名詞とも言える綾杉肌。 幾重にもS字模様を描く肌は、じっと見入ると まるで迷路に迷い込んだかのやうな錯覚を覚えます。
さりとて肌立ちは押さえ、決しておごらず、さらりと描くところは、さすがは貞勝、名工の真骨頂と言えるでしょう。
この綾杉文様は刃中にもあらわれ、その上に直刃を置く構図は、他の流派には見られない 独特の幾何学的な世界を作っています。

■ さて本短刀は、今上天皇が昭和8年12月23日に 御誕生あそばされた折りに打たれた五振りの内の一振りにて、されば一振りは月山家の元に、一振りはボストン美術館、本刀を含めた二振りは市井に在り、そして一振りはかしこきあたりに納められています。

■ 近代の刀剣界を担った月山家。 皇室をはじめ各界からの信頼篤く、時代の折々に貴重な御刀を納めてきました。
皇太子殿下(今上天皇)御誕生記念として作られた本刀は、作柄はもとより、歴史的かつ文化的価値高く、いにしえの優刀とは異なる次元に存在しています。
月山貞勝 短刀。 重宝とすべく一振りです。

                            干将庵 / 2013年6月14日

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