極) 山浦兼虎

時 代 江戸時代後期 : 慶応頃 (1865年前後)
形 状 平造 短刀
長 さ 18.9cm / 六寸二分五厘
反 り 内反り
元 幅 2.8cm / 九分二厘
元 重 0.7cm / 二分三厘
鑑 定 保存刀剣
附 属 白鞘 / 金着総祐乗ハバキ
状 態 古研
価 格 案内終了

極) 山浦兼虎

造込 平造、庵棟、細身小振り 内反り付き、フクラ枯れごころとなる
   小板目約(つ)み、地沸つき、地景まじえる
   浅い互の目、指裏腰元小模様となり、長い砂流し幾筋も入り
    小沸厚く付く
帽子 尖りごころに 浅く返る
   生ぶ、タナゴ腹風、鑢目不明、孔二つ  

■ 江戸最末期の名刀匠 兼虎 の極めがなされた短刀です。
六寸二分五厘/18.9cm と小振りながら 重ねは厚く、室町時代の鎧通(よろいどおし)を彷彿させる姿です。
地鉄は細かに約み、地沸を敷いて、ハバキ近くには地景を見せ、また乱れの浅い互の目刃は 小沸厚く付き、表裏共に長い砂流しを置いて、刃中の働きに変化を持たせています。

■ 兼虎は 源清麿の兄、真雄の子。江戸に於いて清麿門となり、後信州に帰郷し、明治九年頃まで作刀を続けた 新々刀指折りの名工です。
総体古研の為、一見地刃が不鮮明ですが、静かに観る内に次第に働き現れ、本刀の奥深さを知ることが出来ます。
兼虎 極めの短刀一振り、御家の御守刀とされてはいかがでしょうか。

                            干将庵 / 2014年2月6日

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