■鎬造 庵棟 腰で強く反り 元と先の身幅差少なく 猪首鋒となる。 肌は板目肌に杢目を交え 地景しきりにかかり ところどころに小沸映りが立つ。 刃文は互の目を主調に 丁子刃 小乱れを交え 足入り よく沸付く。 帽子は焼き詰めごころとなり 掃きかける。 茎は刃上がり栗尻 鑢目筋違 目釘孔一ツ。
白鞘 金着太刀ハバキ。
■干将庵からは初のご案内となる 松田次泰刀匠の 堂々たる太刀です。 この姿は次泰刀匠の最も得意とするところで、姿取り、地鉄・刃の処理など全てが高い次元で構成されています。 次泰刀匠は 平成8年の (財)日本美術刀剣保存協会主催の新作刀展において特賞を初受賞して以来、意欲作を次々と 送り出しています。 元々この太刀は 平成14年度新作刀展出品のために作られたうちの一振りで、本来刀匠ご自身はこの太刀の出品を強く希望されていましたが、 研が間に合わずに 出品がかないませんでした。 したがって その秘めたる力は、本年度の特賞受賞作品に勝るとも劣らず、燦然たる輝きを放っています。
■刀身の位に合わせ、研・白鞘・ハバキ 全てに最上の仕事がなされています。 また手入れの状態もよく、地刃も落ち着いてきました。
古備前は千年ものあいだ、多くの人々を魅了してきました。 これからの千年は “茎の光った古備前” 松田次泰刀匠の作品が 私達の心を満たしてくれることでしょう。 |