干將庵TOP > 取扱品目:日本刀 > 靖国刀/靖延



    昭和15年
  69.5cm/二尺二寸九分三厘   2.4cm/八分
  2.9cm/九分六厘   0.6cm/二分
  2.4cm/八分   0.5cm/一分七厘
  一ツ      
  東京都237920号
  白鞘 / 素銅一重ハバキ   78万円















鎬造 庵棟 靖国刀にしては刀身長く やや深く反り 元幅に比して先幅狭まり 中鋒となる
地鉄よく詰み 柾状に流れる
中直刃匂い口締まり 刃方に向かって煙るように 淡く沸(にえ)つく
直ぐで入り 小丸に返る
生(う)ぶ 茎尻入山形 鑢目切り 目釘孔一ツ
白鞘/素銅一重ハバキ



■昭和15年の年紀を残す 靖延 靖国刀 です。 通常靖国刀は、2尺2寸前後の やや小振りな刀姿を標準としてますので、本刀のような長寸の刀は希少です。 鍛えは良質の鋼(ハガネ)を丹念に折り返し、よく詰んだ柾目肌を見せています。
刃文は師伝の直刃、匂いの中にわずかに小沸をくるみ、刃縁から刃先に向かって 淡く煙るような 繊細な働きを見ることが出来ます。 また長寸ながら、元から先までムラ無く焼き入れているのも見所の一つです。

靖延は、昭和8年 鍛練所開設の年より昭和20年の終戦まで12年間鍛錬会に在籍しており、靖延の刀歴は そのまま鍛錬会の歴史と重なります。 靖国刀は歴史的背景もあり、不当な評価に甘んじてきましたが、近年内外に認知が広がり、ようやく順当な評価を得るに至りました。
平成20年 靖国刀をしっかりと鑑賞されてはいかがでしょうか。



■靖国刀(やすくにとう)
   昭和8年7月、東京九段・靖国神社境内に、陸海軍将校 同相当官の軍刀整備 を
   目的として、財団法人日本刀鍛錬会 が組織される。
   ここで製作された刀を 靖国刀 と呼び、従事した刀匠を 靖国刀匠 と言う。
   大東亜戦争終結までの12年間に、8100振りの刀を鍛える。

■靖延(やすのぶ)
   村上靖延 本名 円策 山形県出身 明治40年4月24日生まれ

    履  歴   昭和 8年12月15日 池田靖光の先手として入会
            昭和14年 1月11日 板垣征四郎陸軍大臣より刀匠銘 靖延 を授名
            昭和20年 8月15日 終戦 退会

    主な作品  昭和14年 2月 靖国神社奉納刀
            昭和14年 3月 後鳥羽院七百年祭奉賛会奉納刀

    主な賞暦  昭和19年12月 陸軍兵器行政本部主催第2回陸軍軍刀展覧会会長賞

                                     〈参考文献/トム岸田著 靖國刀〉


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